特例第一種衛生管理者とは

特例第一種衛生管理者免許試験の合格率は公表されていません。安全衛生技術試験協会が公表しているのは「第一種衛生管理者」「第二種衛生管理者」の2区分だけで、特例の受験者は第一種の中に含まれています。試験そのものは有害業務に係る関係法令10問・労働衛生10問の計20問(160点満点)、試験時間は2時間です。

なぜ特例の合格率が見つからないのか

検索しても特例第一種の合格率が出てこないのは、探し方が悪いからではありません。 そもそも公表されていないからです。

安全衛生技術試験協会が毎年公表している免許試験の結果は、試験区分ごとの受験者数・合格者数・合格率です。 その一覧に並んでいるのは「第一種衛生管理者」と「第二種衛生管理者」で、特例第一種という行はありません。 特例で受験した人は、第一種衛生管理者の受験者数・合格者数に含まれています。

つまり、当サイトが掲載している 第一種の合格率46.8%(2025年度) という数字には、特例で受験した人も混ざっています。 特例だけを取り出した合格率は、公的には存在しません。

「特例の合格率は◯%」と書いているページを見かけたら、その数字が 推定なのか、ある試験日の一会場の実感なのかを確かめてください。 公表値ではない以上、根拠のない数字を判断材料にする必要はありません。

出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「免許試験の合格率」 https://www.exam.or.jp/h_gokakuritsu/

特例第一種で出るのは20問だけ

合格率は分からなくても、試験の中身ははっきり決まっています。 出題されるのは有害業務に係る2科目だけで、労働生理は出ません。

特例第一種衛生管理者免許試験の出題構成
科目 出題数 配点
関係法令(有害業務に係るもの) 10問 80点
労働衛生(有害業務に係るもの) 10問 80点
合計 20問 160点

試験時間は2時間です。合格基準は通常の免許試験と同じで、 科目ごとに40%以上、かつ合計で60%以上。 特例は2科目なので、具体的には関係法令で32点以上・労働衛生で32点以上を取ったうえで、 合計96点以上が必要になります。

注意したいのはここです。通常の第一種は5区分あるので、苦手な区分の失点を他で埋められます。 特例は2科目しかないため、どちらか一方が40%を切った時点で不合格です。 逃げ場が少ない試験だと考えたほうが安全です。

第一種をそのまま受けるのとどう違う?

特例第一種 第一種(通常)
出題数 20問 44問
満点 160点 400点
試験時間 2時間 3時間
出題範囲 有害業務に係る関係法令・労働衛生の2科目 関係法令・労働衛生・労働生理の3科目5区分
労働生理 出題なし 10問100点
受験に必要な資格 第二種衛生管理者免許 学歴に応じた労働衛生の実務経験
受験資格証明書 不要(第二種免許証の写しのみ) 必要(事業者の証明)

すでに第二種の免許を持っているなら、実務経験の証明を用意し直さずに受験できるのが大きな利点です。 第二種を持っていない人が最初から第一種を狙う場合は、学歴に応じた 労働衛生の実務経験が必要になります。

出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」 https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai502

対策は「有害業務」に絞れる

特例第一種の出題は有害業務に係る範囲だけです。 当サイトの練習問題のうち、第一種用の78問がそのまま特例の出題範囲にあたります。 有害業務の特別規則、作業主任者・特別教育、特殊健康診断、作業環境測定、局所排気装置・保護具、 有害物質の性状、物理的因子、粉じん・じん肺、酸素欠乏・化学物質管理の9分野です。

第一種(有害業務)の練習問題を解く 有害業務の数字を確認する

逆に、労働生理と有害業務以外の分野は特例では出題されません。 第二種のときに使った教材をもう一度やり直す必要はなく、有害業務だけに時間を集中できます。

参考: 第一種と第二種の合格率

特例の合格率は分かりませんが、母体となる第一種と、前提となる第二種の合格率は公表されています。 直近は第一種が46.8%、第二種が48.7%(いずれも2025年度)です。

よくある質問

特例第一種衛生管理者の合格率は?

公表されていません。公益財団法人 安全衛生技術試験協会が毎年公表している免許試験の合格率は「第一種衛生管理者」「第二種衛生管理者」の2区分のみで、特例第一種はこのうち第一種に合算されています。特例だけを取り出した受験者数・合格者数は公表されていないため、「特例の合格率は◯%」と書かれている数字は、推定値か、特定の試験日・特定の会場の個人的な観測にもとづくものだとお考えください。

特例第一種衛生管理者とは何ですか?

第二種衛生管理者免許を受けた人が第一種衛生管理者免許試験を受験する場合の区分です。第二種の範囲(有害業務以外)はすでに免許で証明されているとみなされ、有害業務に係る関係法令と労働衛生の2科目だけが出題されます。

特例第一種の出題数と試験時間は?

関係法令(有害業務に係るもの)10問80点と、労働衛生(有害業務に係るもの)10問80点の計20問・160点満点です。試験時間は2時間です。第一種を通常の区分で受験する場合は44問・400点満点・3時間です。

特例第一種の合格基準は?

科目ごとの得点が40%以上で、かつ合計が60%以上です。特例は2科目なので、関係法令で32点以上、労働衛生で32点以上を取り、さらに合計で96点以上が必要になります。1科目でも40%を下回ると、合計が60%を超えていても不合格です。

第二種を持っていれば特例で受けたほうが得ですか?

一概には言えません。出題が20問に減り、労働生理を勉強しなくてよい点は有利です。一方で、得点源になりやすい労働生理がなくなるため、苦手な科目を他の科目でカバーできなくなります。有害業務の2科目それぞれで40%以上を確保する必要がある点は、通常の第一種より条件が厳しくなる側面です。

特例第一種の受験に必要な書類は?

第二種衛生管理者免許証の写しが必要です。学歴や実務経験による受験資格証明書は不要とされています。最新の必要書類は必ず安全衛生技術試験協会の公式案内で確認してください。

このページは公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表情報をもとに、当サイトが整理したものです。 試験区分・出題数・手続きは変更されることがあります。受験の前に必ず公式情報をご確認ください。