衛生管理者の試験科目・出題範囲
第二種は「関係法令」「労働衛生」「労働生理」の3科目30問、第一種はこれに有害業務に係る関係法令と労働衛生が加わって5科目44問です。合格は各科目40%以上かつ総得点60%以上で、1科目でも40%を下回ると総得点が足りていても不合格になります。
※ 第一種は第二種の範囲(有害業務に係るもの以外)を含み、さらに有害業務に係る関係法令・労働衛生が加わる。合格基準は各科目40%以上かつ総得点60%以上(両種共通)。★は協会の公表試験問題4回分(令和7年10月・令和8年4月掲載、各種別2回)を当サイトが分野ごとに数えた結果にもとづく独自の目安。平均2問以上か毎回出るものを3、平均1問前後を2、平均0.5問以下を1とした。
★の出題の目安は本サイト独自の集計です(公式に定められたものではありません)。科目・出題数・合格基準は公式の試験要領に基づく事実で、分野の分け方は当サイトの整理です。
第二種衛生管理者の試験科目
有害業務と関連の少ない、卸売・小売業、金融・保険業、サービス業などの業種の事業場で衛生管理者となることができる資格。試験は有害業務に係るものを除いた範囲から出題される。
第二種は3科目・全30問(各科目10問)。関係法令・労働衛生・労働生理から出題され、いずれも有害業務に係るものは除かれます。暗記中心で範囲が明確なため、計画的に進めれば独学でも十分合格圏です。
関係法令(有害業務に係るもの以外)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 安全衛生管理体制 | 総括安全衛生管理者・衛生管理者・産業医の選任要件、専属・専任・専門の区別、衛生管理者の業務、衛生委員会、労働衛生コンサルタント | ★★★ |
| 衛生基準・事務所の環境 | 気積・換気・照度・清潔の数値、事務所衛生基準規則(空気環境の基準と測定)、設備の点検頻度、休養室・便所などの施設 | ★★★ |
| 健康診断・面接指導 | 雇入時健診と定期健診の項目・省略、記録の保存と報告、長時間労働者の面接指導、ストレスチェックと面接指導 | ★★★ |
| 労働基準法 | 労働時間・休憩・休日、36協定と時間外労働の上限、年次有給休暇の日数、妊産婦・年少者の保護 | ★★★ |
労働衛生(有害業務に係るもの以外)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 温熱・換気・採光 | 温熱条件の4要素とWBGT、必要換気量の計算、採光・照明・グレア、気流・湿度の感じ方 | ★★★ |
| 情報機器作業 | 作業時間の区切りと休止、作業環境(照度・グレア・画面)、情報機器作業健康診断、ガイドライン改正で消えた数値 | ★☆☆ |
| 健康の保持増進・メンタルヘルス | メンタルヘルスの4つのケア、心の健康づくり計画、健康保持増進措置(THP)、腰痛予防対策、健康測定とBMI | ★★★ |
| 食中毒・感染症 | 細菌性食中毒の分類(感染型・毒素型)、ノロウイルス・自然毒、加熱で防げるかどうか、感染症の用語 | ★★☆ |
| 救急処置 | 一次救命処置(心肺蘇生・AED)、出血・止血、骨折・熱傷、熱中症の分類、脳血管疾患・虚血性心疾患 | ★★★ |
| 労働衛生管理統計 | 有所見率と発生率、スクリーニングと偽陽性・偽陰性、疾病休業の指標の計算、相関と因果 | ★★☆ |
労働生理(有害業務に係るもの以外)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 循環器・血液 | 体循環と肺循環、心臓の動きと血圧、血液の成分と凝固、免疫のしくみ | ★★★ |
| 呼吸器 | 外呼吸と内呼吸、呼吸運動のしくみ、呼吸の調節(二酸化炭素)、呼吸に関する数値 | ★☆☆ |
| 消化器・肝臓・腎臓 | 三大栄養素の分解と吸収、肝臓の働き、腎臓のろ過と再吸収、尿検査で分かること | ★★★ |
| 神経・感覚器 | 中枢神経と末梢神経、交感神経と副交感神経、目と耳のしくみ、皮膚感覚・嗅覚・味覚 | ★★★ |
| 筋肉・代謝・体温調節 | 筋肉の分類と収縮、基礎代謝とエネルギー代謝率、体温調節と発汗、加齢による生理機能の変化 | ★★★ |
| ストレス・睡眠・疲労 | ストレス反応とホルモン、体内時計と睡眠、夜勤と睡眠、疲労の分類と測定 | ★★☆ |
第一種衛生管理者の試験科目
すべての業種の事業場で衛生管理者となることができる資格。製造業・建設業・運送業・医療業など有害業務を含む業種でも選任でき、試験には有害業務に係る関係法令・労働衛生が加わる。
第一種は5科目・全44問。第二種の範囲(有害業務以外)に加え、「有害業務に係る関係法令」「有害業務に係る労働衛生」が加わり、ここが合否を分ける最大の関門です。特定化学物質・有機溶剤・粉じん・作業環境測定・局所排気装置などの暗記量が多く、管理区分の判定など軽い計算も出ます。
関係法令(有害業務)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 有害業務の特別規則 | 有機溶剤中毒予防規則(区分と表示)、特定化学物質障害予防規則(3区分と記録)、粉じん障害防止規則(特定粉じん発生源)、電離放射線・石綿などの特別則、有害作業場の衛生基準と労働時間の制限 | ★★★ |
| 作業主任者・特別教育 | 作業主任者の選任が必要な作業、特別教育が必要な業務、免許・技能講習との区別、有害業務がある事業場の衛生管理体制 | ★★★ |
| 特殊健康診断・健康管理手帳 | 特殊健康診断の頻度と対象、歯科医師による健康診断、記録の保存年数、健康管理手帳、生物学的モニタリング | ★★★ |
労働衛生(有害業務)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 作業環境測定と評価 | A測定とB測定、管理濃度と管理区分、第三管理区分での措置、測定の頻度と対象作業場 | ★★★ |
| 局所排気装置・保護具 | フードの形式と効果の順序、ダクト・排風機の配置、定期自主検査と譲渡等の制限、呼吸用保護具の使い分け、吸収缶の色 | ★★★ |
| 有害物質の性状 | ガス・蒸気・粉じん・ヒューム・ミストの区別、金属による健康障害、有機溶剤の人体への影響、物質と健康障害の組合せ | ★★★ |
| 物理的因子による健康障害 | 電離放射線(急性障害と晩発障害)、騒音性難聴、振動障害、高温・低温・高気圧、非電離放射線(紫外線・赤外線・レーザー) | ★★★ |
| 粉じん・じん肺 | じん肺の原因物質と合併症、石綿による疾病、じん肺管理区分、じん肺健康診断の頻度 | ★☆☆ |
| 酸素欠乏・化学物質管理 | 酸素欠乏の定義と作業区分、測定と換気の要件、ラベル表示・SDS、リスクアセスメントと低減措置の優先順位、化学物質管理者・保護具着用管理責任者 | ★★★ |
関係法令(有害業務に係るもの以外・第二種と共通)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 安全衛生管理体制 | 総括安全衛生管理者・衛生管理者・産業医の選任要件、専属・専任・専門の区別、衛生管理者の業務、衛生委員会、労働衛生コンサルタント | ★★★ |
| 衛生基準・事務所の環境 | 気積・換気・照度・清潔の数値、事務所衛生基準規則(空気環境の基準と測定)、設備の点検頻度、休養室・便所などの施設 | ★★★ |
| 健康診断・面接指導 | 雇入時健診と定期健診の項目・省略、記録の保存と報告、長時間労働者の面接指導、ストレスチェックと面接指導 | ★★★ |
| 労働基準法 | 労働時間・休憩・休日、36協定と時間外労働の上限、年次有給休暇の日数、妊産婦・年少者の保護 | ★★★ |
労働衛生(有害業務に係るもの以外・第二種と共通)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 温熱・換気・採光 | 温熱条件の4要素とWBGT、必要換気量の計算、採光・照明・グレア、気流・湿度の感じ方 | ★★★ |
| 情報機器作業 | 作業時間の区切りと休止、作業環境(照度・グレア・画面)、情報機器作業健康診断、ガイドライン改正で消えた数値 | ★☆☆ |
| 健康の保持増進・メンタルヘルス | メンタルヘルスの4つのケア、心の健康づくり計画、健康保持増進措置(THP)、腰痛予防対策、健康測定とBMI | ★★★ |
| 食中毒・感染症 | 細菌性食中毒の分類(感染型・毒素型)、ノロウイルス・自然毒、加熱で防げるかどうか、感染症の用語 | ★★☆ |
| 救急処置 | 一次救命処置(心肺蘇生・AED)、出血・止血、骨折・熱傷、熱中症の分類、脳血管疾患・虚血性心疾患 | ★★★ |
| 労働衛生管理統計 | 有所見率と発生率、スクリーニングと偽陽性・偽陰性、疾病休業の指標の計算、相関と因果 | ★★☆ |
労働生理(有害業務に係るもの以外・第二種と共通)
| 分野 | 主な項目 | 出題の目安(独自) |
|---|---|---|
| 循環器・血液 | 体循環と肺循環、心臓の動きと血圧、血液の成分と凝固、免疫のしくみ | ★★★ |
| 呼吸器 | 外呼吸と内呼吸、呼吸運動のしくみ、呼吸の調節(二酸化炭素)、呼吸に関する数値 | ★☆☆ |
| 消化器・肝臓・腎臓 | 三大栄養素の分解と吸収、肝臓の働き、腎臓のろ過と再吸収、尿検査で分かること | ★★★ |
| 神経・感覚器 | 中枢神経と末梢神経、交感神経と副交感神経、目と耳のしくみ、皮膚感覚・嗅覚・味覚 | ★★★ |
| 筋肉・代謝・体温調節 | 筋肉の分類と収縮、基礎代謝とエネルギー代謝率、体温調節と発汗、加齢による生理機能の変化 | ★★★ |
| ストレス・睡眠・疲労 | ストレス反応とホルモン、体内時計と睡眠、夜勤と睡眠、疲労の分類と測定 | ★★☆ |
よくある質問
衛生管理者の試験科目は?
第二種は「関係法令」「労働衛生」「労働生理」の3科目・全30問。第一種はこれに加えて有害業務に係る「関係法令」「労働衛生」が出題され、全5科目・全44問です。
合格基準は何点ですか?
各科目の得点が40%以上、かつ総得点が60%以上で合格です。総得点が60%を超えていても、1科目でも40%を下回れば不合格になります。得意科目で稼いで苦手を捨てる戦略が使えない試験です。
衛生管理者で特に重要な科目は?
第一種では有害業務に係る「関係法令」「労働衛生」(特定化学物質・有機溶剤・作業環境測定など)が合否を分けやすい領域です。第二種は3科目を満遍なく押さえるのが基本で、暗記中心の関係法令が得点源になります(優先度は公式のものではなく当サイトの整理です)。
第一種と第二種で、範囲はどれだけ違いますか?
科目数が3科目30問から5科目44問に増えます。増えるのは有害業務に係る関係法令と労働衛生で、特定化学物質障害予防規則・有機溶剤中毒予防規則・粉じん障害防止規則といった特別則と、作業環境測定の管理区分がここに入ります。第二種のテキストだけでは足りません。
関係法令はどう覚えればいいですか?
問われるのはほとんど数字です。衛生管理者と産業医の選任が必要になる労働者数、健康診断や作業環境測定の実施頻度、記録の保存年数。文章で覚えようとすると混ざるので、表にして繰り返し見るほうが早く入ります。
出典:免許試験の試験科目・範囲(公式)|安全衛生技術試験協会、合格基準・合格率(公式)|安全衛生技術試験協会、公表試験問題|安全衛生技術試験協会(公式 試験科目・範囲に基づく)