第二種衛生管理者/第2章 労働衛生
★★★ 出題の目安 3/3 4回とも出題。各回2〜3問。
救急処置(一次救命処置・熱中症・出血・骨折)
一次救命処置の手順と数字、熱中症の分類、出血と骨折の応急手当が問われます。手順は順番そのものが出題されます。
動画で見る(約5分)
音声は合成音声です。字幕をつけて見られます。内容はこのページの解説と同じで、続きから再生できます。
一次救命処置の数字
手順と数値がそのまま問われます。
| 胸骨圧迫の速さ | 1分間に100〜120回。 |
|---|---|
| 胸骨圧迫の深さ | 約5センチメートル(6センチメートルを超えない)。 |
| 圧迫と人工呼吸の比 | 30回の胸骨圧迫に対して人工呼吸2回。 |
| 人工呼吸の時間 | 1回約1秒かけて、胸の上がりが見える程度。 |
| 呼吸の確認 | 10秒以内で確認する。 |
判断に迷ったときの原則
呼吸の確認で判断に迷う場合や、しゃくり上げるような不規則な呼吸(死戦期呼吸)が見られる場合は、心停止とみなして胸骨圧迫を開始します。
人工呼吸ができない、またはためらわれる場合は、胸骨圧迫だけを行います。何もしないより良い、という考え方です。
AEDは電気ショックの後、ただちに胸骨圧迫を再開します。
熱中症の分類
重症度で3段階に分けます。2024年の改訂で、緊急度が特に高いものをIV度とする区分も示されています。
| I度 | めまい・立ちくらみ・こむら返り・大量の発汗。現場での対応が可能。 |
|---|---|
| II度 | 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感。医療機関への受診が必要。 |
| III度 | 意識障害・けいれん・肝腎機能障害。入院加療が必要。 |
出血と骨折
直接圧迫法が止血の基本です。傷口をガーゼなどで直接強く押さえます。
体内の血液の約3分の1を短時間に失うと生命が危険な状態になります。
骨折では、骨折部を動かさずに副子(そえ木)で固定します。副子は骨折部の上下の関節を含む長さのものを使います。開放骨折(骨が皮膚を破って出ている)では、骨を戻そうとしてはいけません。
職場ではどう使う?
工場で倒れた人に反応がない。周囲に119番通報とAEDを頼み、10秒以内に呼吸を見ます。迷ったら胸骨圧迫を始めます。
1分間100〜120回のテンポは、慣れないと速すぎるか遅すぎるかのどちらかになります。AEDの音声に合わせると安定します。
試験ではどう問われる?
胸骨圧迫の回数(30回)・速さ(100〜120回/分)・深さ(約5cm)のどれか1つを変えた選択肢が出ます。
「呼吸の有無に迷ったら胸骨圧迫を行わない」「開放骨折では骨を元に戻す」も誤り選択肢の定番です。
よくある質問
胸骨圧迫と人工呼吸の比率は?
胸骨圧迫30回に対して人工呼吸2回です。圧迫の速さは1分間に100〜120回、深さは約5センチメートルです。
呼吸をしているか分からないときはどうしますか?
判断に迷う場合や、しゃくり上げるような不規則な呼吸が見られる場合は、心停止とみなして胸骨圧迫を開始します。確認は10秒以内で行います。
開放骨折で飛び出した骨はどうしますか?
戻そうとしてはいけません。感染や損傷を広げる恐れがあります。そのままの状態で固定して医療機関に搬送します。
読んだ内容が身についた?(確認問題3問)
選択肢を押すと、その場で正誤と解説が出ます。間違えた問題は学習マップに残ります。
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Q1
成人に対する一次救命処置における胸骨圧迫について、正しい組合せはどれか。
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正解:2 深さ約5cm、1分間に100〜120回
胸が約5cm沈む深さで、6cmを超えないようにし、1分間に100〜120回のテンポで圧迫します。人工呼吸を行う場合は胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返します。 判断に迷う場合や、しゃくり上げるような不規則な呼吸が見られる場合は、心停止とみなして胸骨圧迫を開始します。呼吸の確認は10秒以内です。
問題番号 2-kyu-001(誤りに気づいたらお知らせください)
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Q2
出血に関する記述のうち、正しいものはどれか。
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正解:1 体内の全血液量のおおむね3分の1を短時間に失うと、生命が危険な状態になる
全血液量の3分の1を短時間で失うと生命に危険が及びます。鮮紅色で拍動性なのは動脈性出血です。止血の基本は直接圧迫法で、出血部を直接押さえます。 直接圧迫法が基本である理由は、確実性が高く道具も要らないためです。間接圧迫法は直接圧迫ができない場合の補助的な方法という位置づけです。
問題番号 2-kyu-002(誤りに気づいたらお知らせください)
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Q3
熱傷(やけど)の程度に関する記述として正しいものはどれか。
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正解:2 II度は水疱ができ、強い痛みを伴う
I度が皮膚の発赤、II度が水疱と強い痛み、III度が組織の壊死で、III度はかえって痛みを感じにくくなります。体表面積の20%以上の熱傷ではショックを起こす危険があります。 III度で痛みを感じにくくなるのは、痛みを伝える神経まで壊死しているためです。「痛くないから軽い」と判断してはいけない、という点が問われます。
問題番号 2-kyu-003(誤りに気づいたらお知らせください)
関連する解説
解説と例題は学習用に当サイトが作成したものです。例題の数値はすべてオリジナルで、 公表試験問題(安全衛生技術試験協会の著作物)の本文・選択肢・数値は使用していません。