第二種衛生管理者/第3章 労働生理
★★★ 出題の目安 3/3 4回とも出題。1問の回と3問の回がある。
神経系と感覚器
交感神経と副交感神経の働きが逆になる点、目の遠視と近視の違いが頻出です。神経の分類も整理しておきます。
動画で見る(約5分)
音声は合成音声です。字幕をつけて見られます。内容はこのページの解説と同じで、続きから再生できます。
神経系の分類
まず全体の構造を押さえます。
| 中枢神経 | 脳と脊髄。 |
|---|---|
| 末梢神経 | 体性神経(運動神経・感覚神経)と自律神経(交感神経・副交感神経)。 |
| ニューロン(神経細胞) | 神経系の基本単位。細胞体・樹状突起・軸索からなる。 |
| 大脳皮質 | 外側の灰白質。神経細胞の細胞体が集まっている。内側の白質は神経線維。 |
交感神経と副交感神経は逆に働く
同じ器官に対して反対の作用をするのが自律神経の特徴です。交感神経は体を活動させる方向、副交感神経は休ませる方向と覚えると整理できます。
| 心拍数 | 交感神経で増加、副交感神経で減少。 |
|---|---|
| 消化管の運動 | 交感神経で抑制、副交感神経で促進。 |
| 瞳孔 | 交感神経で散大、副交感神経で縮小。 |
| 気管支 | 交感神経で拡張、副交感神経で収縮。 |
消化だけ向きが逆に見える
心拍数や瞳孔は「交感神経で増える・大きくなる」で覚えられますが、消化管の運動だけは交感神経で抑制されます。
緊張しているときに食欲がなくなる、と考えると自然です。ここを取り違える設問がよく出ます。
目のしくみ
遠視と近視は、像がどこで結ばれるかで区別します。
近視は、眼軸が長いなどの理由で網膜の前方で像を結ぶ状態です。近くは見えますが遠くがぼやけます。
遠視は、網膜の後方で像を結ぶ状態です。
乱視は角膜や水晶体の曲面が均一でないために、網膜に正しく像を結べない状態です。
ピント調節は水晶体の厚さを変えて行います。近くを見るときは水晶体が厚くなります。
耳と皮膚感覚
耳は聴覚だけでなく平衡感覚も担います。前庭が体の傾き、半規管が回転を感じ取ります。蝸牛が聴覚を担当します。
皮膚感覚では、痛覚点の密度が最も高いとされています。また、温度感覚では冷覚のほうが温覚より鋭敏です。
職場ではどう使う?
情報機器作業の健診で「近くが見えにくい」と訴える40代の社員は、水晶体の調節力が落ちてきています。近視の人は網膜の前で像を結ぶので、遠くがぼやけます。
緊張して食欲が落ちるのは交感神経が消化管を抑えるからです。面談でこう説明すると伝わりやすくなります。
試験ではどう問われる?
交感神経と副交感神経の作用を入れ替えた選択肢(「交感神経が働くと消化管の運動が促進される」)が最も多く出ます。
目では近視と遠視の結像位置の入れ替え、耳では前庭・半規管・蝸牛の役割の入れ替え、皮膚感覚では「温覚のほうが冷覚より鋭敏」が誤りとして出ます。
よくある質問
交感神経が働くと消化はどうなりますか?
抑制されます。心拍数や瞳孔は交感神経で増加・散大しますが、消化管の運動だけは抑制される点に注意してください。
近視と遠視の違いは?
近視は網膜の前方で、遠視は網膜の後方で像を結びます。どちらも網膜上で正しく結像しない状態ですが、結ぶ位置が前か後ろかで区別します。
平衡感覚はどこが担当していますか?
耳の前庭と半規管です。前庭が体の傾き、半規管が回転を感じ取ります。蝸牛は聴覚を担当します。
読んだ内容が身についた?(確認問題3問)
選択肢を押すと、その場で正誤と解説が出ます。間違えた問題は学習マップに残ります。
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Q1
大脳と脊髄における灰白質・白質の位置関係として正しいものはどれか。
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正解:1 大脳は表面が灰白質、脊髄は中心部が灰白質
大脳は表面(皮質)が灰白質で神経細胞体が集まり、内側の髄質が白質です。脊髄は逆で、中心部が灰白質、外側が白質になります。逆転している点がそのまま設問になります。 灰白質は神経細胞体が集まった部分、白質は神経線維の部分です。大脳と脊髄で内外が逆になっているという形で覚えると迷いません。
問題番号 2-shn-001(誤りに気づいたらお知らせください)
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Q2
交感神経の働きとして正しいものはどれか。
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正解:1 心拍数を増加させ、消化管の運動を抑制する
交感神経は身体を活動状態にするため、心拍数を上げて消化管の働きを抑えます。副交感神経は反対に心拍数を下げて消化を促進します。同じ器官に両方が分布して拮抗する関係です。 瞳孔は交感神経で散大、気管支は交感神経で拡張します。活動に有利な方向に働くと考えると、消化管だけ抑制になる理由も納得できます。
問題番号 2-shn-002(誤りに気づいたらお知らせください)
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Q3
眼のはたらきに関する記述として正しいものはどれか。
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正解:2 近視は、眼軸が長すぎるため網膜の前方で像を結ぶ状態である
遠近調節は水晶体の厚さを変えて行います。近視は網膜の前方、遠視は後方で像を結びます。網膜の杆状体が明暗を、錐状体が色を感じます。3つとも入れ替えて出題されます。 近視は眼軸が長すぎて手前で像を結ぶ状態です。乱視は角膜や水晶体の曲面が均一でないために、そもそも1点で像を結べない状態を指します。
問題番号 2-shn-003(誤りに気づいたらお知らせください)
関連する解説
解説と例題は学習用に当サイトが作成したものです。例題の数値はすべてオリジナルで、 公表試験問題(安全衛生技術試験協会の著作物)の本文・選択肢・数値は使用していません。