第一種衛生管理者/第4章 関係法令(有害業務)

★★★ 出題の目安 3/3 2回とも出題。各回3〜5問で、有害業務の関係法令の中で最も多い。

有害業務の特別規則

有機則・特化則・鉛則・粉じん則などの「どの規則が何を扱うか」と、区分ごとの規制の強さが問われます。区分の色分けは頻出です。

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音声は合成音声です。字幕をつけて見られます。内容はこのページの解説と同じで、続きから再生できます。

どの規則が何を扱うか

労働安全衛生法の下に、有害業務ごとの特別規則が置かれています。まず対応関係を押さえてください。

有機溶剤中毒予防規則(有機則) トルエン・アセトンなどの有機溶剤。第一種〜第三種に区分。
特定化学物質障害予防規則(特化則) 発がん性などのある特定化学物質。第1類〜第3類に区分。
鉛中毒予防規則(鉛則) 鉛および鉛化合物を扱う業務。
粉じん障害防止規則(粉じん則) 特定粉じん作業を含む粉じん作業。
石綿障害予防規則(石綿則) 石綿等の解体・除去などの作業。
酸素欠乏症等防止規則(酸欠則) 酸素欠乏危険場所での作業。
電離放射線障害防止規則(電離則) 放射線業務。
高気圧作業安全衛生規則(高圧則) 潜水業務・高圧室内業務。

有機溶剤の区分と色

有機溶剤は毒性・揮発性により第一種・第二種・第三種に区分され、容器等の表示に使う色が決まっています。

第一種=赤、第二種=黄、第三種=青です。この組合せを入れ替えた選択肢が定番なので、確実に覚えてください。

規制の強さは第一種がもっとも厳しく、第三種がもっとも緩やかです。区分によって必要な設備(密閉設備・局所排気装置など)や作業環境測定の要否が変わります。

第一種表示の色=赤第二種表示の色=黄第三種表示の色=青規制が厳しい規制が緩やか
有機溶剤の区分と容器等の表示色。組合せを入れ替えた選択肢が定番

特定化学物質の3区分

特化則の区分は、危険性の程度で分かれています。とくに第1類は製造に厚生労働大臣の許可が必要である点が問われます。

第1類物質 製造しようとするときはあらかじめ厚生労働大臣の許可が必要。ジクロロベンジジンなど。
第2類物質 製造の許可は不要だが、発散抑制措置や作業環境測定などが必要。
第3類物質 大量漏えいによる急性中毒を防ぐことが主眼。アンモニア・硫酸など。

製造等が禁止されている物質

許可を受ければ製造できる第1類物質とは別に、原則として製造・輸入・使用等が禁止されている物質があります。

ベンジジン、ベーターナフチルアミン、石綿などです。「許可を受ければ製造できる」とする選択肢は誤りになります。禁止と許可を取り違えさせる出題が多いところです。

職場ではどう使う?

塗装工程でトルエンを含む塗料を使う屋内作業場なら有機則の対象です。第二種有機溶剤(黄)の表示、局所排気装置、作業主任者、6か月ごとの測定と特殊健診がセットで必要になります。

「少量だから」と規則の対象外だと思い込んでいる工場が多くあります。

試験ではどう問われる?

有機溶剤の区分と色(第一種赤・第二種黄・第三種青)を入れ替えた選択肢、「第1類物質は製造が禁止されている」「石綿は許可を受ければ製造できる」のように許可と禁止を入れ替えた選択肢が定番です。

どの規則がどの物質を扱うかの対応も、そのまま問われます。

よくある質問

有機溶剤の区分の色は?

第一種が赤、第二種が黄、第三種が青です。容器等への表示に用います。この組合せを入れ替えた選択肢が頻出します。

第1類物質と製造禁止物質はどう違いますか?

第1類物質は厚生労働大臣の許可を受ければ製造できます。これに対して製造等禁止物質(ベンジジン、石綿など)は原則として製造・使用そのものができません。許可の有無で区別してください。

規則はどれから覚えればよいですか?

出題数の多い有機則と特化則からです。まず「どの規則がどの物質を扱うか」の対応をつかんでから、区分ごとの規制の違いに進むと整理しやすくなります。

読んだ内容が身についた?(確認問題3問)

選択肢を押すと、その場で正誤と解説が出ます。間違えた問題は学習マップに残ります。

  1. Q1

    特定化学物質障害予防規則において、第一類物質の取扱いに関する記述として正しいものはどれか。

    答えと解説を見る

    正解:1 製造しようとするときは、あらかじめ厚生労働大臣の許可を受けなければならない

    第一類物質はがん原性が疑われる物質で、製造には厚生労働大臣の許可が必要です。製造自体が禁止されているのは製造等禁止物質(黄りんマッチ、ベンジジン、石綿など)で、第一類物質とは別の区分になります。許可と禁止の取り違えが定番です。 第一類物質は特化則の中で最も規制が強い区分です。第二類は許可不要だが発散抑制措置や作業環境測定が必要、第三類は大量漏えいによる急性中毒の防止が主眼、という段階で整理してください。

    問題番号 1-tok-001(誤りに気づいたらお知らせください)

  2. Q2

    有機溶剤中毒予防規則で定める有機溶剤等の区分と、容器等に表示する色の組合せとして正しいものはどれか。

    答えと解説を見る

    正解:1 第一種=赤、第二種=黄、第三種=青

    第一種が赤、第二種が黄、第三種が青です(有機則第25条)。第二種と第三種を入れ替えた選択肢が定番の引っかけです。「赤・黄・青」の順で覚えます。区分ごとに作業環境測定の要否や設備の要件も変わります。 区分は毒性・揮発性の強さの順でもあり、第一種がもっとも規制が厳しくなります。色と規制の強さがどちらも第一種から並ぶ、と考えると覚えやすくなります。

    問題番号 1-tok-002(誤りに気づいたらお知らせください)

  3. Q3

    有機溶剤業務を行う屋内作業場について、作業環境測定を行うべき頻度として正しいものはどれか(第一種・第二種有機溶剤等の場合)。

    答えと解説を見る

    正解:2 6か月以内ごとに1回

    6か月以内ごとに1回です。記録の保存は3年間。特定化学物質(第一類・第二類)も同じく6か月以内ごとに1回ですが、こちらは記録の保存が原則3年、特別管理物質は30年間と長くなります。 測定の頻度は多くが6か月以内ごとですが、鉛だけが1年以内ごと、放射線が1か月以内ごと、暑熱・寒冷・多湿が半月以内ごとです。例外から覚えると整理できます。

    問題番号 1-tok-003(誤りに気づいたらお知らせください)

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解説と例題は学習用に当サイトが作成したものです。例題の数値はすべてオリジナルで、 公表試験問題(安全衛生技術試験協会の著作物)の本文・選択肢・数値は使用していません。